塗装設備も車と同じで定期的なメンテナンスが必要です。
これは使用頻度にもよりますが、一般的に塗装ブースの場合は1年に2回ほど。
あまりブースを使わないよ・・・という場合でも1年に1回はブースファンにブースのエリミネーター、水槽の清掃はした方がいいでしょう。
塗装ブースの清掃作業は非常に面倒ですが、これを行わないでいると塗料ミストの吸い込みが悪くなったり排気ダクトから塗料が外の出てしまったりと悪いことばかりになってしまいます。
今回は塗装ブースではありませんが、簡単にUV塗装乾燥炉のメンテナンスの様子を紹介します。
UV室内外部エアー供給フィルター部分
画像はUV室内に外部エアーを取り入れるファンとHEPAフィルターになります。
こちらの会社ではクリーンルーム内で塗装作業をしているので、ホコリは厳禁。
定期的にフィルターの交換を行っています。
左が新品のHEPAフィルター。
右側の使用後のフィルターと比べると、その差は歴然。
UV室内へのホコリの侵入を防ぐためにも定期的なフィルター交換は有効です。
UVランプ室内の点検作業
写真はUVランプです。
このランプは高音になるので、UV室内のダクトやシリンダー、その他センサーなども定期的に故障がないかをチェックします。
高温+紫外線の影響で、他の機械部分よりも部品の劣化が激しいです。
これらの劣化に気が付かないで使用していると、突然故障ということにもなりかねません。
UV塗装設備だけでなく、他の塗装設備も定期的なメンテナンスでトラブルを未然に防ぐ事ができます。
メンテナンスは定期的に行うことが一番
どこの塗装屋さんでも同じですが、中々塗装設備のメンテナンスに時間を割くことは簡単ではありません。
しかしこの作業を「やるとやらない」とでは大きな差が生まれます。
メンテナンス作業をしなかったばかりに大きなトラブルが起こり、数日間塗装設備を稼働することができなかったということは結構な確率で起こっています。
故障してしまったので、今直ぐ見てほしい。
といった依頼も多く受けますが、その内の3割ほどはダメージが大きく、修理に数日かかる事がほとんどです。
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、定期的なメンテナンス作業は実施することを心がけてください。